2012/House
土地の面積、わずか12坪。
この場所に1棟建ての賃貸住居を建築した。
都会に取り残された、わずかなこの余剰空間にどこまで豊かな居住空間を生みだす事ができるか。この敷地にはその答えが求められた。狭小地でありながら、建物前にはスマートまでの超小型車であれば駐車可能。道路に面したガラリ引き戸は、門扉でありながら、引き込めば駐車に必要な間口を確保できる。都心のこの敷地には厳しい防火規制があり、3階以上の建築には、住居であっても耐火性能が求められる。木造という施主要望から、必然的に建物ボリュームは準耐火建築物で対応できる2階建てに決定された。
2階建の最大ボリューム内に、地上2階+ロフトの3層立体空間をつくり、最小限でありながら、「食う」1F「寝る」ロフト「遊ぶ」2Fの最大空間を生み出した。