2017/Renovation
分譲マンションの大規模修繕に伴うエントランスデザインの提案。
景観を大事にする京都の住人のため、格式高い住居の定型ともいえる「門」「庇」「庭」この3つの要素をデザインに取り入れた。地上から浮遊した、白い2つの箱がこの建物の「門」となる。箱の角はアールに面取されており、人々を柔らかく迎え入れる。そして、大きく深い「庇」が豊かな軒下空間を演出する。
庇は木製の細い格子で作られ、エントランス内部まで引き込まれている。色鮮やかな木々が植えられた「前庭」は季節ごとにイロトリドリの表情で、人々を楽しませてくれる。
この計画では、マンションに収容される28世帯がクライアントであった。
時間をかけてじっくり意見交換をした末、クライアントの意に沿う街並みの提案ができた。