2018/Renovation
場所は新大阪。
次々と建て替えが進む街中で、この築41年のマンションは修繕等を繰り返しながら維持管理されていた。
しかし、車と歩行者の動線計画の不安や、その他共用部の整備など改善されるべき課題があった。
そこで外壁や屋上防水などの修繕に加え、歩車分離、駐輪場の整備、マンションのセキュリティ化などの計画を盛り込んだ大規模修繕工事を行った。
エントランスへのアプローチはアルミパネル塀と下部の間接照明により演出し、歩行者専用動線として明瞭化された。また、ロボットゲートとアスファルトへの標示により車を誘導する事で、歩行者の安全性を確保した。
1階ファサードは、つや消しブラックのアルミパネルと石で覆うことで、軽快さと重厚感を併せ持つデザインとした。アルミパネルは露出していた配管や配線を隠す役割も果たしている。
大規模修繕工事による塗装色も含めたトータルなデザイン提案により、現在の街並みに馴染む建物へとドレスアップする事が出来た。