"シンボリック"に再生。アカカベ

2016/Renovation

場所は京都市下京区、築100年の京町家をゲストハウスへリノベーションした。
長い歳月に耐えた建物は劣化しているところも多く、構造補強や部分補修などを行いながら工事を進めることとなった。
この計画では個性の違う3室の畳部屋(寝室)を用意した。建物の奥には小さな坪庭があり、土間空間のラウンジに柔らかい明かりを取り込む。坪庭横には、宿泊客の疲れを癒す在来のヒノキ風呂も用意されている。
これらのスペースへは、この計画で構築された玄関から奥へと続く路地を通りアクセスする。
路地は見る角度により色が変化するアカカベで彩られ、宿泊客を奥の空間へと導く。
建物奥まで貫入したアカカベにより、弱々しく見えた町家は力強く再生することが出来た。

DATA

竣工
2016/07
用途
簡易宿所
構造
木造
階数
2階建て
企画
意匠
アリアナ建築設計事務所
構造
施工
再京建設