私たちの事務所には、毎日様々な方がお越し下さいます。
それは電話やメールより、スッと立ち寄れる気軽さなのもしれません。
私たちは路面に構える建築設計事務所です。
衣・食・住の暮らしの中にある『建築』。
その建築をお客様と一緒に作りあげる私たち自身が、暮らしや街に近い場所で活動することがとても大事なことだと考えています。
建築空間は暮らしの中でとても重要な働きをします。豊かな空間は、豊かな暮らしを生み出してくれるものです。
そして、空間を形成するデザインも決して流行りではなく、その人、その場所に相応しいデザインがあります。
私たちは、デザインが必要とされる時、共に考える身近な存在でありたいと考えています。
よくアリアナさんはどんな用途の設計が得意ですか?とご質問を頂きます。
そういう時、「私たちは“建築”を設計することが得意です。」とお答えしています。
これまでに沢山の建築に関わり、様々な用途の建築設計にチャレンジしてきました。
私たちは常に建築のプロフェッショナルでありたいと考えています。
建築を生みだすプロセスはどんな用途であっても同じです。
土地(リノベーションの場合は既存の建物)があり、そこへクライアントの想いを落とし込んでいきます。
建築制限を読み解きつつも、土地(既存建物)の可能性を最大限に引き出し、ユーザーの幸せを想い、数十年後の未来を創造します。
私たちは用途にとらわれず、建築は常に街の一部である事を意識して、クライアントが求める本質をシンプルに追求していきたいと考えています。
私たちは関わった建築を作品と言いません。
それは、画家や芸術家と違い、建築は私たちだけで作る事はできないからです。
クライアントの想いがあり、近隣の方々の協力があり、施工者の皆さんに造って頂かなければなりません。だから私たちの考えるデザインは自分たちの意匠が一番ではないのです。
求められる本質を読み解き、浮かび上がる問題を解決し、その場所が本当に必要としていることを発見すること。物事を俯瞰して捉え、そこから見えてくるやんわりとしたモノをきちっとした”カタチ”として残すが私たちの役目であると考えています。
だから新しいプロジェクトのお話を頂いたとき、私たち自身が次はそこからどんな”カタチ”が浮かび上がってくるのか、楽しみで仕方ないのです。
学校やアルバイトに来てくれる学生とよく世間話をします。
皆これから建築の世界で頑張ろうとする前向きな学生たちです。
そこで、学生へ自分が設計をするならどんな建物を設計してみたい?と聞いてみます。
すると、「住宅やってみたいです。でもマンションとかは嫌です。」
と返ってきたります・・・私はそれが残念でなりません。
きっと学生がイメージしているのは街中にある共用廊下があって、1LDKとか2LDKの箱を積層したマンションが面白くなくて嫌だと言っているのだと思います。
マンションもただ集合しているだけで住居(住処)には変わりありません。
無ければ作ればいいと思うのです。
住宅を設計するように楽しく暮らせるマンションをイメージして自ら生みだす力を彼らには持ってもらいたいと思っています。
私たちは、事業として成立させる事は勿論として、固定概念にとらわれることなく、クライアントや施工者、そして模型づくりをしてくれる学生、協力してくれる方々が、完成を待ちわびるようなワクワクするような設計をしたいと考えています。
モノづくりを楽しみたいし、楽しんでもらいたいと思っています。
一級建築士 大臣登録 第355331号
大阪府建築士会 国際交流分科会 国際委員
修正建設専門学校 非常勤講師
スタッフ
資格:第二種電気工事士、色彩検定二級
エイチ・アイ・デザインオフィス代表(間借人、外部協力事務所)